歌ってみたのレイテンシ(声の遅れ)を減らす設定
歌っていると自分の声がワンテンポ遅れて聞こえて歌いづらい——それは「レイテンシ(遅延)」が原因です。 ここでは歌ってみたのレイテンシを減らす設定を、無料DAW「Utawave」とオーディオインターフェイスの両面から解説します。
レイテンシ(声の遅れ)とは
レイテンシとは、マイクに入った声がパソコンで処理され、ヘッドホンに返ってくるまでの往復の遅れのことです。 この遅れが大きいと、自分の声が遅れて聞こえてリズムが取りづらくなります。遅れを小さくするほど、生で歌っている感覚に近づきます。
Windows:ASIO ドライバを選んでバッファを下げる
Windows でレイテンシを減らす一番効果的な方法は、低遅延の ASIO ドライバを使うことです。
- 画面右上の
AUDIOボタンを押し、オーディオ設定を開きます。 - ドライバの種類で
ASIOを選び、使っているオーディオインターフェイスの ASIO ドライバを指定します。 - バッファサイズ(サンプル数)を 128〜256 程度まで下げます。数値が小さいほど遅れが減ります。
AUDIO ボタンからドライバとバッファサイズを設定します。お使いのインターフェイスに専用 ASIO ドライバがない場合は、メーカーのサイトから入手するか、汎用の ASIO ドライバを利用します。
音が途切れたら一段階戻す
バッファサイズは小さいほど遅れが減りますが、下げすぎるとパソコンの処理が追いつかず「プツプツ」と音が途切れることがあります。 途切れが出たらバッファを一段階大きく戻してください。「遅れの少なさ」と「安定」のちょうどよい境目を探すのがコツです。 トラック数やプラグインが増えると重くなるので、必要に応じて調整しましょう。
ダイレクトモニタリング(遅延ゼロで返す)
多くのオーディオインターフェイスにはダイレクトモニタリングという機能があります。 これは、パソコンを通さずにマイクの音をインターフェイス本体で直接ヘッドホンへ返す仕組みで、 原理的に遅れがゼロになります。歌うときの「返し」をこれにすれば、レイテンシを気にせず歌えます。 インターフェイスの「DIRECT」「MONITOR」つまみやスイッチで切り替えられます。
Utawave の録音は遅れを自動で補正
Utawave は「録音をデバイスのレイテンシ分だけ自動で手前にずらす」補正を備えています。 そのため、多少の遅延があっても録音された声はタイミングがそろった状態で配置され、 あとからインストと手作業で合わせ直す必要がありません。歌い心地(モニターの遅れ)と、録れた結果のズレは別問題で、 前者はバッファやダイレクトモニタリングで、後者は本機能が自動で面倒を見ます。
低遅延で歌える環境を試すには、まず 無料DAW「Utawave」のダウンロードページ から入手してください(Windows / Mac 対応)。