歌ってみたの始め方|必要な機材と録音設定
「歌ってみたを始めたいけれど、何を用意して、どう録音すればいいのか分からない」という方へ。 ここでは必要な機材と、無料の録音特化DAW「Utawave」での録音設定を、 インスト音源の読み込みから初めての録音まで解説します。
1. 用意するもの(機材と備品)
歌ってみたの録音には、声を録るための「本体機材」と、マイクをつないで安定して使うための「備品」が必要です。 マイク単体では録音できないので、ケーブルやスタンドなどもあわせて揃えましょう。高価なものから揃える必要はありません。
本体機材
- パソコン:Windows / Mac のどちらでも始められます。
- マイク:声を拾う機材です。繊細に録れる「コンデンサーマイク」と、周囲の音が入りにくい「ダイナミックマイク」があります。自宅録音で扱いやすいのはどちらでも構いません。
- オーディオインターフェイス:マイクとパソコンをつなぎ、声をきれいに・遅れ少なく取り込むための機材です。歌ってみたの音質と録りやすさを大きく左右します。
- 密閉型(クローズド)ヘッドホン:再生中のインストがマイクに回り込まないよう、音が漏れにくい密閉型を使います。
マイクをつなぐ・固定する備品
マイク本体のほかに、次の備品も用意しておきましょう(マイクやインターフェイスに付属している場合もあります)。
- マイクケーブル(XLRケーブル):マイクとオーディオインターフェイスをつなぐケーブルです。マイクに付属しないことが多いので、別途用意が必要です。
- マイクスタンド/マイクアーム:マイクを安定した位置に固定します。手で持つとこすれる雑音が入るため必須級です。机に取り付けるアーム型は省スペースで人気です。
- ショックマウント(マイクホルダー):床や机の振動がマイクに伝わるのを防ぎます。コンデンサーマイクでは特に効果的です(スタンドやマイクに付属することもあります)。
- ポップガード(ポップフィルター):「ぱ行・ば行」などの破裂音や、息がマイクに直接あたる「ボフッ」というノイズを抑えます。
- USBケーブル:オーディオインターフェイスとパソコンを接続します(インターフェイスに付属していることが多いです)。
マイクには USB 接続のタイプもあり、その場合は XLRケーブルやインターフェイスなしでパソコンに直接つなげます。 ただし音質や将来の拡張を考えるなら、オーディオインターフェイス+XLRマイクの組み合わせがおすすめです。
+48V ボタンをオンにして供給します。
ダイナミックマイクでは不要です。
2. 録音ソフト(DAW)を用意する
声を録音・編集するソフトを「DAW」と呼びます。歌ってみたに必要な機能だけをまとめた無料DAW 「Utawave」なら、難しい設定なしで録音を始められます。 まずは Utawave のダウンロードページ から入手してください(Windows / Mac 対応)。
3. オーディオ設定をする
録音の前に、使うマイク(入力)とヘッドホン(出力)をアプリに教えます。 オーディオインターフェイスを接続してから Utawave を起動すると認識が確実です。
- 画面右上の
AUDIOボタンを押し、入力デバイス(マイク/インターフェイス)と出力デバイス(ヘッドホン)を選びます。 - Mac では初回にマイクの使用許可を求められたら「許可」を選んでください。
- 声の遅れ(レイテンシ)が気になる場合は、低遅延な
ASIOドライバなどの設定で改善できます。
AUDIO ボタンから、入力デバイス(マイク)と出力デバイス(ヘッドホン)を選びます。4. インスト(カラオケ音源)を読み込む
歌う土台になるインスト音源を用意し、ファイルを Utawave の画面にドラッグ&ドロップします。 音源はプロジェクトの先頭(0秒)から自動で配置され、読み込み時に音量も自動で整えられるので、 細かい調整なしで収録できます。
5. 録音する
準備ができたら、曲の頭から歌を録ってみましょう。手順はシンプルです。
- ボーカル用のトラックを追加する:左の「TRACKS」パネル左下の
+ボタンを押し、「モノラルトラックを追加」を選びます(マイク1本の歌はモノラルでOK)。読み込んだインストとは別に、声を録るためのトラックを用意します。 - 入力(マイク)を選ぶ:追加したトラックのヘッダにある入力選択メニューで、マイクをつないだ入力チャンネルを選びます。マイク1本のボーカルは通常モノラルなので、マイクがつながっている
Input 1などを選びます(インターフェイスの2番に挿していればInput 2)。 - 声を録音するトラックの
R(録音アーム)ボタンを点灯させます。 - マイクに向かって声を出し、トラックの入力レベルメーターが反応することを確認します(動かないときは入力チャンネルを選び直します)。
- ツールバーの録音ボタン(または
Rキー)を押すと録音が始まり、歌った声が波形としてリアルタイムに描かれます。 - 歌い終わったら、もう一度録音ボタン(
RまたはSpace)を押して録音を止めます。録ったテイクが波形として残ります。
+ ボタン →「モノラルトラックを追加」でボーカル用トラックを作ります。
Space キーは再生/停止です。録音そのものは R で開始する点に注意してください。
録り直したいときは同じトラックに何度でも重ねて録れます(前のテイクは自動でTListのレーンに残ります)。
R(録音アーム)を点灯させます。6. 曲の途中から録音する(プリロール/カウントイン)
Aメロを飛ばしてサビだけ録りたいときなど、曲の途中から録音を始めると、いきなり録音が始まって歌い出しのタイミングがつかみにくくなります。 そんなときは「プリロール」または「カウントイン」を使うと、録音を始めたい位置の手前から少し再生してから録音に入れるので、余裕を持って歌い出せます。
- プリロール(PRE):録音ボタンを押すと、指定した秒数ぶん手前から再生してから録音に入ります。
- カウントイン(C-IN):録音ボタンを押すと、指定した小節数ぶん手前から再生してから録音に入ります。
C-IN(カウントイン)/PRE(プリロール)で助走の長さを設定します。使い方は次のとおりです。
- 録音を始めたい位置にプレイヘッド(再生バー)を合わせます。
- ツールバーの
PREボタン(プリロール)かC-INボタン(カウントイン)を押し、秒数または小節数を選びます。プリロールとカウントインは同時に使えません(どちらか一方)。 - トラックを録音アーム(
R点灯)にして録音ボタン(R)を押すと、助走ぶん再生されたあと、合わせた位置から自動で録音が始まります。
歌い出しに合わせて自然に入れるので、途中からの録音やリズムの取りづらい曲でも失敗が減ります。 気になる部分だけを録り直したいときも、同じやり方で狙った場所から録り直せます。
うまくいかないときは
「声が聞こえない/録れない」「自分の声が遅れて聞こえる」といったときは、
よくある質問(FAQ)に原因と対処をまとめています。多くは AUDIO 設定の
入出力デバイスの選び直しで解決します。