歌ってみたの録音レベルの合わせ方|音割れを防ぐメーターの見方
歌ってみたの録音で意外と差が出るのが録音レベル(音量)です。大きすぎると音割れしてしまい、 小さすぎるとノイズが目立ちます。ここでは無料の録音特化DAW「Utawave」の Peak・VU メーターの見方と、 音割れを防ぐちょうどよいレベルの合わせ方を解説します。
録音レベルが大事な理由
デジタル録音では、音量が上限(0 dBFS)を超えると音が潰れて「音割れ(クリップ)」になります。 一度割れて録れた音はあとから直せません。逆に小さすぎる音は後で持ち上げられますが、 一緒にノイズ(サーッという音)も大きくなってしまいます。そのため録音の時点で、割れない範囲でしっかりした音量を狙うのが大切です。
Peak メーターと VU メーターの見方
Utawave のトラックには2種類のメーターがあり、見るポイントが違います。
- Peak(ピーク)メーター:その瞬間の一番大きい音を表します。反応が速く、ピーク値はしばらく保持されます。音割れの監視に使うのがこれです。
- VU メーター:少しの時間でならした平均的な音量(耳で感じる大きさに近い)を表します。声全体の聞こえの大きさの目安に使います。
録音中は、まず Peak が上限に当たっていないかを見て、VU で全体の音量感を確認する、と覚えておけば十分です。
メーターの色の意味
メーターは音量によって色が変わります。色を見れば、レベルが適正かひと目でわかります。
- 緑(−6 dB 以下):安全な範囲。
- 黄(−6 〜 0 dB):クリップ手前の注意ゾーン。一番大きい所がここに収まるくらいが理想です。
- 赤(0 dBFS):音割れ(クリップ)。ここに当たったら音量を下げます。
録音レベルの合わせ方
ここが一番のポイントです。録音の音量は、Utawave のトラックの音量フェーダーではなく、 オーディオインターフェイスの「GAIN(ゲイン)」つまみで調整します。 アプリのフェーダーは再生・モニター用の音量で、録音される音そのものの大きさは変わりません。
- 録音するトラックの
R(録音アーム)を点灯させ、トラックに入力レベルが表示される状態にします。 - 本番でいちばん大きく歌う部分を、実際の声量で歌ってみます。
- そのときの Peak が赤(0 dB)に当たらないよう、オーディオインターフェイスの
GAINつまみで調整します。 - いちばん大きい所で Peak が黄色の範囲(おおよそ −6 〜 −3 dB)に収まるくらいが目安です。
マイクとの距離や歌い方でレベルは変わります。サビの全力部分を基準に合わせておくと、本番で赤に飛び込みにくくなります。 オーディオ設定そのものの開き方は 歌ってみたの始め方 も参考にしてください。
レベルの目安とヘッドルーム
プロの現場でも、上限ぎりぎりではなく少し余裕(ヘッドルーム)を残して録るのが基本です。 歌は予想外に大きくなることがあるので、Peak のいちばん大きい所で −6 〜 −3 dB あたり、 平均的な音量(VU)は緑〜黄の境目くらいを目安にすると、割れずに扱いやすい素材になります。 「もう少し上げたいな」と感じるくらいで十分です。
小さすぎ・大きすぎたときは
- 赤に当たって割れた:ゲインを下げて録り直します。割れた音は直せません。
- 緑のずっと下で小さすぎる:ゲインを上げて録り直すと、ノイズに埋もれず扱いやすくなります。
- 録音後の音量バランス:トラックの音量フェーダーは、録ったあとの聞こえのバランス調整に使います(録音レベルとは別物です)。
メーターを見ながらレベルを合わせて録るには、まず 無料DAW「Utawave」のダウンロードページ から入手してください(Windows / Mac 対応)。