ミックスを依頼する前の準備
歌ってみたを録り終えたら、次はミックスです。自分でやらずにミックス師へ依頼する場合、 「何を、どんな形で渡せばいいの?」と迷いがち。ここではパラ(ステム)書き出しのやり方と、 渡すときの注意点を、無料DAW「Utawave」の手順つきで解説します。
どんなデータを渡す?
基本は各トラックを別々のファイルに書き出した「ステム(パラ)」一式です。 たとえばメインボーカル、ハモリ(コーラス)をそれぞれ1ファイルにします。これに加えて、 インスト音源と、曲のテンポ(BPM)やキーの情報を添えると、ミックス師がスムーズに作業できます。
ステムはすべて曲の先頭(0秒)からそろえて書き出すのが鉄則です。こうすると、受け取った側が 各ファイルを頭でそろえるだけでぴったり重なります。Utawave のトラック書き出しは全トラックを同じ範囲で出力するので、頭がそろいます。
Utawave でステム(パラ)を書き出す
トラックごとに別ファイルで書き出す手順は次のとおりです。
- メニューの「書き出し」(
Cmd+E)で書き出しダイアログを開きます。 - 書き出しモードで「トラック書き出し」を選びます(各トラックが個別ファイルになります)。
- 書き出すトラックで、渡したいトラック(メインボーカル・ハモリなど)にチェックを入れます。
- 形式は編集に向く WAV を選びます(ミックス用は非圧縮が基本)。
- フェーダーは「Pre(プリフェーダー)」を選びます:Pre にするとトラックの音量・パンを通さない素の音で書き出され、ミックスに適したドライな素材になります(Post を選ぶと音量・パンが反映されてしまいます)。
- 書き出しを実行すると、トラック名ごとのファイル(例
MainVo.wav)が出力されます。
渡す素材は基本的に素の状態(フェーダーやエフェクトをかけない)にしておくと、ミックス師が自由に調整できます。 書き出しの形式や範囲についてのくわしい考え方は、使い方ガイドの書き出しの項目も参考にしてください。
渡す前のチェック
- 素材は「ドライ」状態で:リバーブなどのエフェクトはかけずに渡すのが基本です。Utawave は録音時のモニター用リバーブを録音ファイルに焼き込まないので、録ったままがドライ素材になり、そのまま渡せます。
- テンポ(BPM)とキーを伝える:インストのテンポと、キーを変えた場合は何半音変えたかをメモして添えます。
- ファイル名は半角英数字で:
MainVo/Chorus_Hi/Chorus_Lowのように、中身がわかる英語名にしておくと親切です。日本語名は環境によって文字化けすることがあるため、トラック名を英語にしてから書き出すのがおすすめです。 - 頭出しは0秒そろえ:すべて曲の先頭からの書き出しになっているか確認します。
まとめて渡す
Utawave のプロジェクトは、音源がすべてプロジェクトフォルダ内にコピーされます。 そのため、書き出したステムをまとめてフォルダごと圧縮して渡せば、ファイルの渡し漏れが起きにくくなります。 クラウドストレージなどで共有するときも、フォルダ単位なら管理が簡単です。
ステム書き出しを試すには、まず 無料DAW「Utawave」のダウンロードページ から入手してください(Windows / Mac 対応)。