ミックスを依頼する前の準備

歌ってみたを録り終えたら、次はミックスです。自分でやらずにミックス師へ依頼する場合、 「何を、どんな形で渡せばいいの?」と迷いがち。ここではパラ(ステム)書き出しのやり方と、 渡すときの注意点を、無料DAW「Utawave」の手順つきで解説します。

どんなデータを渡す?

基本は各トラックを別々のファイルに書き出した「ステム(パラ)」一式です。 たとえばメインボーカル、ハモリ(コーラス)をそれぞれ1ファイルにします。これに加えて、 インスト音源と、曲のテンポ(BPM)やキーの情報を添えると、ミックス師がスムーズに作業できます。

ステムはすべて曲の先頭(0秒)からそろえて書き出すのが鉄則です。こうすると、受け取った側が 各ファイルを頭でそろえるだけでぴったり重なります。Utawave のトラック書き出しは全トラックを同じ範囲で出力するので、頭がそろいます。

Utawave でステム(パラ)を書き出す

トラックごとに別ファイルで書き出す手順は次のとおりです。

  1. メニューの「書き出し」(CmdE)で書き出しダイアログを開きます。
  2. 書き出しモードで「トラック書き出し」を選びます(各トラックが個別ファイルになります)。
  3. 書き出すトラックで、渡したいトラック(メインボーカル・ハモリなど)にチェックを入れます。
  4. 形式は編集に向く WAV を選びます(ミックス用は非圧縮が基本)。
  5. フェーダーは「Pre(プリフェーダー)」を選びます:Pre にするとトラックの音量・パンを通さない素の音で書き出され、ミックスに適したドライな素材になります(Post を選ぶと音量・パンが反映されてしまいます)。
  6. 書き出しを実行すると、トラック名ごとのファイル(例 MainVo.wav)が出力されます。
Utawave の書き出しダイアログで「トラック書き出し」モードと Pre フェーダーを選ぶ画面
書き出しダイアログで「トラック書き出し」モードを選び、書き出すトラック・形式(WAV)・Pre フェーダーを設定します。

渡す素材は基本的に素の状態(フェーダーやエフェクトをかけない)にしておくと、ミックス師が自由に調整できます。 書き出しの形式や範囲についてのくわしい考え方は、使い方ガイドの書き出しの項目も参考にしてください。

渡す前のチェック

まとめて渡す

Utawave のプロジェクトは、音源がすべてプロジェクトフォルダ内にコピーされます。 そのため、書き出したステムをまとめてフォルダごと圧縮して渡せば、ファイルの渡し漏れが起きにくくなります。 クラウドストレージなどで共有するときも、フォルダ単位なら管理が簡単です。

書き出したトラック別ステムファイルがフォルダに並んだ様子
書き出したステムはフォルダにまとまるので、フォルダごと圧縮して渡せます。
関連: 録音の基本は 歌ってみたの始め方|必要な機材と録音設定、 キーを変えた場合は キー変更(移調)のやり方 もあわせてご確認ください。

ステム書き出しを試すには、まず 無料DAW「Utawave」のダウンロードページ から入手してください(Windows / Mac 対応)。